前庭神経炎とも呼ばれ、発作的なめまいの単発発作、一連の発作、または3~6週間かけて軽減する持続性の病態がみられることがあります。 吐き気や嘔吐、上気道感染の既往を伴うこともあります。 一般に、迷路炎とは異なり、聴覚症状はありません。 前庭神経炎は、眼振を伴うこともあります。 内耳と脳をつなぐ神経である前庭神経の炎症が原因です。
原因
前庭神経炎は、内耳から脳幹につながる前庭神経にウイルスが感染することで発症すると考えられています。 どのウイルスが特にこの問題を引き起こすかはわかっておらず、実際には多くの異なるウイルスが前庭神経に感染する可能性があります。 前庭神経炎の症状が現れる前に、上気道感染(風邪)やインフルエンザにかかったと言う患者さんもいれば、めまい発作の前にウイルス性の症状がない患者さんもいます。
症状
前庭神経炎の主な症状はめまいで、しばしば吐き気やおう吐とともに突然あらわれます。 めまいは通常、数日から数週間続きます。 まれに、完全に治るまで数ヶ月かかることもあります。 前庭神経炎は難聴になることはありません。