By Alexander Dalgarno

過去70年間にわたり、天文学者は我々の銀河系の星の間の空間
が完全に空ではないことを知りました。 その空間は、「ダスト」と呼ばれる小さな粒をちらほらと含んだ
ガスで満たされているのです。 ガスに含まれる
水素とヘリウムの多くはビッグバンで形成されましたが、
星が水素の一部をヘリウムに変えてしまったのです。 ガスや塵の粒に含まれる他の元素は、星の中で核反応により水素とヘリウムが炭素、酸素、鉄、そしてさらに複雑な原子核に変化してできたものです。 星が死ぬと、その物質の一部は星間空間
に拡散され、最終的には次世代の星
や惑星に組み込まれることになります。

星で作られた元素は、宇宙空間では個々の原子や多数の原子を含む不活性な粒として存在しますが、
分子も形成しており、その中には地球ではなかなか形成できないような珍しいものもあります。 実際、ガスやダストが密集した星間雲には、
多くの炭素原子を鎖や環として含む複雑な有機分子など、さまざまな分子が
数多く存在しています。

これらの分子を研究することで、新しい
化学を知ることができるだけでなく、生命の起源を知る手がかりを見つけることができるかもしれません。

星間化学もまた、天文学的に有用なデータを提供してくれる。 これらの雲の中では興味深い化学反応が起こっています。 そのため、雲の化学組成を調べることで、雲の構造を調べたり、新しい星がどのように形成されるかを調べたりすることができるのです。