重症低ナトリウム血症と腎不全で持続的腎代替療法(CRRT)を必要とする患者は、事前に調製した等張置換液や透析液により、ナトリウム値が過剰補正される危険性がある。 低ナトリウム血症の急速な是正は、浸透圧脱髄症候群(ODS)を含む重篤な神経学的合併症につながる可能性があります。 CRRTによる重度の低ナトリウム血症の過剰是正を防止するためのデータは限られています。 過剰補正を回避するために、流出量を減らすことが提案されています。 しかし、他の代謝異常によりCRRT処方を減量できない場合がある。 ここでは、前血液ポンプとしてブドウ糖5%液(D5W)のプレフィルターを計算に入れて使用し、低ナトリウム血症の過剰補正を防ぎながら、推奨される20~25mL/kg/hr以上の流出量を大部分の症例に供給した4例を紹介する。 いずれの症例においても,D5Wプレフィルターによるナトリウム補正量は8mEq/dayを超えないことが確認された。 また、低ナトリウム血症を過剰に補正した症例でも、計算された量のD5Wプレフィルターを追加することでナトリウム濃度が低下し、ODSのリスクを回避することができた。 また、所定の排水量に応じたD5W量を決定するための簡便な式についても検討した

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