日本の春

12月 26, 2021

新たな始まり

清少納言は、「春の最も美しいものは夜明けであり、この季節は新たな始まりである」と断言した。 日本人は毎年、梅や桜の開花を心待ちにする。 また、ウグイスの初鳴きや、海苔やワカメの採取も春の風物詩である。 最近では、教育機関では新入生を、企業では新入社員を迎える入学式が行われる。

春の訪れを告げるもの。 神奈川県湯河原町の梅の花とメジロ。

年度は会計年度と合わせて4月1日から始まります。 3月の卒業式が終わり、4月になるとピカピカのランドセルを背負った小学校1年生、新しい制服を着た中学生や高校生、さわやかなスーツ姿の初々しい若者たちによく出会います。

小学校の入学式は、子どもにとって正式な教育の始まりです。 (© PIXTA)

1月下旬から、ソメイヨシノの開花予想が発表されるようになりました。 マスコミは日本列島を縦断する桜前線の行方を追っている。

青森県弘前市の弘前城の堀をピンクに染める桜。 (© PIXTA)

季節性アレルギーを持つ人にとって、春はあまり歓迎されない。 2月から4月にかけてはスギの花粉が大量に飛ぶため、花粉症予報もこの時期の風物詩となっています。 2月から3月中旬にかけては、春一番が吹き、ニュース番組でも春一番の到来を伝えている。 会社で行う場合は、朝早くから後輩を送り出し、ブルーシートで良いポジションを確保することもある。

上野公園の桜。 (©時事通信社)

春の祭典

3月3日、娘のいる家庭では、子供の健康と幸福を願ってひな祭りを祝う。 ひな人形や桃の花を飾り、色とりどりのひし餅やちらし寿司を食べるのが伝統的な行事です。 (© PIXTA)

3月になると卒業式が行われます。 低学年のうちは、卒業を惜しむ先輩から制服のボタンや校章をもらうこともあるようです。

卒業式の様子(左)、着物と袴姿の大学生。 (© Pakutaso)

4月上旬には、学校や大学、会社などの入学式が行われます。 春は進学や就職に加え、企業の支店移転の時期でもあり、3月、4月は引っ越しの多い時期でもあります。 転居ラッシュを狙った店舗では、新生活に必要な電化製品や家具などの購入を促すキャンペーンを行うところもある。

子供の入学式の思い出を後世に残そうと、スナップ写真を撮ったりビデオカメラを手にしたりする親たち(左)(© Photo Library)、教室を掃除する小学生(右)(© Photo Library)、春には新しい上履きを買ってあげる親も多い。 (© Pixta)です。

新入社員はダークスーツに身を包むのが慣例となり、入学式ではほぼ同じ服装で社会人としての第一歩を踏み出す新入社員の列を見るのが普通です。

日本航空の入社式。 (©時事通信社)

ゴールデンウィーク

5月5日は「男の子の日」でしたが、現在は「こどもの日」として国民の祝日になっています。 鎧や兜を飾ったり、鯉のぼりを飛ばしたり、柏餅を食べたり、菖蒲湯に浸かったりします。

鎧と兜(左)、鯉に見立てた鯉のぼり。 (© PIXTA)

この時期には、他に3つの祝日も重なります。 4月29日の「昭和の日」、5月3日の「憲法記念日」、5月4日の「みどりの日」である。 これらの祝日が重なると、ゴールデンウィークと呼ばれる、わずかな有給休暇で長期休暇を確保できる時期がやってきます。 旅行も盛んで、チケットやホテルの部屋代も高くなる。

春のビターな味わい

天気は一日一日変わり、冬の寒さから春の暖かさへと変化する。 春は苦いもの、夏は酸っぱいもの、秋は辛いもの、冬は脂っこいものを食べるとよいという言い伝えがあります。 タケノコや菜の花の苦味、フキやウドなどの山菜が、春の料理を盛り上げてくれる。

山菜(左)、カツオはショウガ、ネギ、ニンニク、醤油で美味しく食べられる。 (© Pixta)

果物好きには、いちごや夏みかんがおすすめです。 5月頃までは、生産者によっては食べ放題のいちご狩りツアーがあり、ジューシーないちごを自分で収穫することができます。

日光いちご園のいちごたち。 (写真提供:長坂芳樹)

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