本稿では、リン酸肥料工業の廃物(ヘキサフルオロ珪酸)からのメソポーラスシリカの回収を報告した。 プロセスは、ヘキサフルオロ珪酸(50 ml, 24 wt% H2SiF6)と100 ml, 0.297 M Na2CO3を反応させてアルカリ性水性スラリーを生成するものである。 濾過によりスラリーからシリカを分離し、蒸発法により水溶液からフッ化ナトリウムを抽出した。 得られたメソポーラスシリカは、N2吸脱着(BET), 熱重量分析(TGA), X線回折(XRD), 走査電子顕微鏡(SEM), EDSにより特性評価を行った。 その結果、シリカとNaFの分離が成功し、最終生成物が高純度であることが確認された。 シリカ製品は、平均孔径4.14 nm、高表面積(最大800 m2/g)であることが確認された。 本研究で報告されたプロセスは、環境への有害物質の放出を大幅に減少させる可能性があり、担当する産業に経済的利益をもたらす可能性がある

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