Objective: 最近のデータでは,自己申告によるアセトアミノフェンの使用は,心血管イベントのリスク上昇や動脈血圧の上昇と関連することが示唆されている。 我々は,検証済みの処方箋データを用いて,高血圧患者の大規模コホートにおけるアセトアミノフェン使用と血圧の関連性を調査した。

方法 英国一般診療研究データベースから,アセトアミノフェンを処方され,アセトアミノフェン投与前と投与中に血圧を測定した65歳以上の全高血圧患者についてデータを抽出した。 患者は,研究期間中に降圧治療が変更されなかったかどうかによってグループ分けされた。 アセトアミノフェン使用中のSBPとDBPの変化を求め、傾向マッチングで特定したアセトアミノフェン非使用者群のBPの変化と比較した。

結果 合計2754人のアセトアミノフェン曝露者が含まれた。 降圧治療に変化がないアセトアミノフェン投与期間中に血圧はわずかに上昇した。 降圧剤が新たに処方されると血圧は低下した。 これらのBPの変化は、マッチさせた非アセトアミノフェン曝露者に見られるものと変わらなかった。

結論。 治療中の高血圧患者の大規模集団において、アセトアミノフェン投与による持続的な血圧上昇の証拠は見いだせなかった。

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